Butterfly

あなたの庭で、蝶を飼ってはいかがですか。

English Version is here.

フィールドノート・・・自然観察のために野外に出た際に撮影した蝶や植物の記録です。

私の蝶のコレクション・・・静岡・山梨・長野・岐阜で採集した標本です。


バタフライコレクターからバタフライウォッチャーへ

A butterfly in my eyes is worth two in my hands.これが今の私のモットーです。 標本にするよりも、目で楽しむ。棲みやすい環境を作って、蝶を呼ぶ。 標本を作るよりもずっと生産的だと思いませんか。

かく言う私も、小学校4年から大学1年まで、蝶を集めていました。 当時日本には220種あまりの蝶がいるといわれていましたが、そのうちの160種類程度まで集めました。 自分で採集したものが120種程度で、残りは「子どもの科学」という雑誌の文通コーナーで知り合った北海道や九州の仲間と交換して集めました。 当時は、天竜川の川岸に多く見られるクロコムラサキコムラサキの遺伝型で局 地的にしか発生しない)が非常に人気を呼び、これと交換すれば、たいていの蝶は手に入ったと記憶しています。 今から30年以上前の話ですが、国蝶オオムラサキだって西鹿島にいたんです。 小学校5年生のとき、初めてオオムラサキを捕まえたときの感動はいまだに忘れられません。 その後、高校時代に山梨県の日野春に行き、オオムラサキを50頭以上採集しましたが、やはり最初のオオムラサキのあの紫色が一番だったように思います。


上の写真は1997年8月10日午前10時30分撮影のものです。

アサマイチモンジが裏庭に飛来しました。アカタテハの発生のために育てているイラクサの上で羽をひと休めしてまた飛んでいきました。 ミスジチョウは、タテハチョウ科の中でも色は白黒で、時々羽をパタパタとしてはグライダーのように滑空するという独特な飛び方をします。羽の裏面は赤茶けた色をしていてこれが目にとても鮮やかな蝶です。コミスジが一番多く見られます。この、アサマイチモンジハ本州だけに生息しており分布も局地的で数もそんなに多くないものです。

左の写真は1996年11月4日3時30分撮影のものです。

ヒメアカタテハは成虫で冬を越す説と幼虫で冬を越す説があるようです。 私は成虫説を信じたいのですが、いかがでしょうか。 ヒメアカタテハは元々家の裏に住みついておりました。 卵から成虫まで昨年飼育いたしまして10頭ほど逃がしてあげました。 夏場はよく幼虫を見掛けましたが、現在はうちの裏のヨモギには幼虫はおりません。

ヒメのつく蝶は、ヒメシロチョウ、ヒメギフチョウ、ヒメヒオドシ(コヒオドシ)、ヒメシジミ、ヒメヒカゲ、ヒメジャノメ、ヒメウスバシロチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメキマダラセセリ、ヒメキマダラヒカゲなどですが、元々小型のとか可愛らしいを表します。実際その名の通り可憐な蝶が多く、個人的にはヒメシロチョウの華奢な羽が自然が作り出した最高の繊細な芸術品だと思います。ヒメのついた昆虫に肩を持つのはマイナー志向の私の性格の現れかもしれませんが。



左の写真は1997年4月19日4時30分撮影のものです。

ベニシジミの春型です。夏型に比べ紅の文様が鮮やかでとてもきれいです。 春型と夏型とある蝶ではほとんどの場合春型が美しように思います。 トラフシジミサカハチチョウはその代表選手でしょう。 アゲハチョウやミヤマカラスアゲハも春型の方が断然きれいですよね。 やはり苦労して冬を越すときれいになるんでしょうか。



さて大学入学後は、蝶とは無縁の専攻であったため蝶の採集は止めてしまいました。 しかし、いまだに珍しい蝶を見るとあの日の興奮がよみがえります。 3年ほど前、浜松の郊外の自然豊かな所に、居を構えました。 これからにできるだけ多くの蝶を呼ぼうと考えております。 ライフワークとして30種類を目標に挑戦するつもりです。 蝶を呼ぶためには幼虫が育つための食草と成虫の生活に欠かせない花の蜜や樹液が必要です。 生息するようになってこそバタフライガーデンといえるでしょうから環境整備から始めていこうと思います。 では、とりあえず現在までに、我が家の庭に住み着いた蝶を紹介いたします。

バタフライガーデンの蝶たち
  1. ヤマトシジミ(カタバミ)
  2. ヒメアカタテハ(ヨモギ、ハハコグサ)
  3. アカタテハ(イラクサ)
  4. キタテハ(カナムグラ)
  5. アゲハ(ミカン)
  6. キアゲハ(ディル、パセリ)
  7. ウラギンシジミ(フジ、クズ)
  8. モンキチョウ(クローバ)
  9. モンシロチョウ(キャベツ)
  10. ベニシジミ(スイバ)
  11. キチョウ(メドハギ)
  12. クロアゲハ(ミカン)
  13. ルリシジミ(クララ)


左の写真は97年3月31日撮影。
馬の鈴草が3年目の春を迎えました。芽がニョキニョキ伸びてきました。
今年こそジャコウアゲハを呼ぶぞ。

97年6月30日

念願のジャコウアゲハの飼育に成功いたしました。 写真をご覧ください。ジャコウアゲハの蛹がかえりました。

バタフライガーデンでは食草が生息の第一条件なので現在、比較的多くの種類の食草となるミカンやエノキを植え付け将来の繁殖に備えています。
とりあえず、来年はゴマダラチョウテングチョウ、ヒオドシチョウあたりを呼びたいと思っています。
ウマノスズクサとカンアオイも植えてあるので、ジャコウアゲハ、夢ですがギフチョウの繁殖もできればやりたいと思っています。


左の写真は97年5月19日撮影。
アゲハの終令幼虫がみかんの葉っぱをばりばり食べてました。
こんなのがたくさんみかんにつくんで、なかなか木が大きくなりません。 かといって捕殺するのはかわいそうですし、虫は植物の消費税のようなものだとなんかの本で読みました。 でもこの消費税50パーセントぐらいの過酷な税金ですね。



飛来が確認されたもの

幼虫が見つかったわけではありませんが、花の蜜を吸いに来たり水場に集まったりしたところを目撃した蝶たちです。

  1. ヒオドシチョウ
  2. アサマイチモンジ
  3. コミスジ
  4. キマダラヒカゲ
  5. アオスジアゲハ
  6. ルリタテハ
  7. モンキアゲハ
  8. アサギマダラ
  9. イチモンジセセリ
  10. ウラナミシジミ
  11. ツマグロヒョウモン
  12. ヒメウラナミジャノメ
  13. トラフシジミ
  14. カラスアゲハ
  15. ミヤマカラスアゲハ

おすすめの関連リンク

日本の蝶の関連のサイトです。

1)Field Voice

美しく魅力あふれる自然を愛する人のためのページ。蝶の写真いろいろ楽しめます。

2)Mokuzou Photo-Gallery

写真昆虫図鑑。昆虫の写真をインターネット上で見ることができます。

3)長坂町オオムラサキセンター

エノキやクヌギ,コナラなどの樹木を豊富に持つ山梨県長坂町の「オオムラサキセンター」は,国蝶オオムラサキの生態紹介が見れます。

4)Jamides(やみです) Home Page

東南アジアのシジミ蝶を中心に昆虫全般に関する学術的情報が満載。リンク集も役立ちます。

海外の蝶の関連サイト

Houston Museum of Natural Science

恐竜や鉱石の展示のほか、アメリカのバタフライが見れます。

ぜひ行ってご覧下さい。

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