相撲に関する本色々.名鑑・年鑑から相撲の研究本まで.

相撲に関する本色々.名鑑・年鑑から相撲の研究本まで.ちょっとまだ数が少ないかな...

アマゾンの相撲本へ リンクしておきます.

ちょっとアカデミックに

■ 「相撲甚句物語―ルーツを求めて」.元十両力士の花筏(はないかだ)氏による著書.現代書館,2000円(税別).全国各地に伝承されている相撲甚句を丹念に実地調査し,筆者なりの分析を交えながら相撲甚句の成り立ちを考察している.甚句のルーツを探った本格的な書籍である.アカデミックさでは,大学の先生の著作に比べると若干劣るものの,丹念な調査に基づく独自の分析は一読に値する.

■ 「大相撲の経済学」.中島先生(慶應大学)が経済学の視点で大相撲を眺め,分析した.年寄株は年金証書か?一代年寄りは損か得か?などについての分析を分かりやすく解説したもの.

■ 「相撲社会の研究」. 生沼先生(東海大学)の博士論文に若干の修正を加え出版したもの.この研究を行なうために,著者は高砂部屋(5代目高砂=第46代横綱朝潮太郎)に2年間の寄宿生活をしている.

■ 「相撲の歴史」. 新田先生(東京大学)が,大相撲だけにはとらわれずに,広く社会と相撲との関わり方の変遷を解説したもの.

■ 「相撲今むかし」.故・和歌森太郎先生の著作.北の湖が新弟子時代,相撲教習所の教科書として使われていたものの復刊本.

■ 「「うっちゃり」はなぜ消えたのか」.ふつ〜に手に入るデータをコツコツと収集し,素人の素朴な目で分析した時に見えて来る大相撲の素顔が解説されている.

■「史談 土俵のうちそと」,武者成一(著),雲母書房.
相撲協会の初代理事長(広瀬正徳)を祖父に持つ著者が,自身が見聞きしたことや調査したことをベースに,社会史的な背景を考察しながら角界や相撲人の足跡を記したもの. 内容的には,やや専門的過ぎるかもしれない.

年鑑・名鑑

■ 大相撲力士名鑑

<平成16年度>

<平成15年度>. ベースボールマガジン社が年に一回発行している名鑑.力士,行司,呼出し,床山,親方,若者頭,世話人が全て写真付きで紹介されています.新しい版が新年早々でるかもしれませんが,横綱貴乃花と武蔵丸とが表紙になっているのは,これが最後です.

■ 大相撲力士名鑑

〈平成16年版〉

〈平成15年版〉

上と同じタイトルですが,こちらは共同通信発行.明治後期からの幕内力士を写真,略歴と共に記載したものです.この名鑑も割と定期的に新しいのが出版されています.著者の亰須さんを国技館の記者席で時々見かけることがありますが,怖いです.

大相撲年鑑(2003)

これはムックサイズの年鑑です.見開き2ページを使って幕内力士一人ずつ紹介.各場所における星取り表や決まり手の分析もしています.国技館内の館内放送「どすこいFM」のキャスター下角陽子さんが執筆・取材の一部を担当しています.共同通信社発行.

大相撲大全集 平成の名力士(DVD)

貴乃花の引退に合わせて無理矢理発行した感もありますが,貴乃花・若乃花・曙という平成初期の横綱達を思い起こすには良いかもしれません.

大相撲大全集 昭和の名力士(DVD)

今となっては,記録にたよるしかない名力士達の姿を確認できる貴重な資料.

資料として揃えておきたい

巨人、大鵬、卵焼き -私の履歴書-

日本経済新聞,「私の履歴書」に連載された戦後の大横綱大鵬幸喜の自分史を,一冊の本としてまとめたもの.大鵬自身は巨人と並べられることを「冗談じゃない」と思っていたそうだ.「いい選手をそろえて強くなった巨人と,裸一貫,稽古,稽古で横綱になった私が何で一緒なのかと考えてしまう.」(本書 目次前の最初のページより)

大相撲. あの篠山紀信が激写した相撲取り達の姿を,日本相撲協会が編集し,資料として残した. 1995年出版.すなわち昭和以降70年の記録を網羅していることを意味する.

相撲、国技となる

大相撲人物大事典

甚句

横綱 貴乃花 栄光の軌跡

貴乃花自選集「氣」

実践向け

まわしの締め方は,本を読むよりも,経験者に締めてもらうのが一番.一度締めればすぐにわかります.


見る・学ぶ・教える イラスト相撲

まわしの締め方,四股の踏み方,摺り足の仕方など,相撲の基本動作をイラスト入りで解説しています.

まわしは三福商事で購入することができます.また,同社ではまわしの締め方も写真付きでわかりやすく解説しています.

相撲 (Do Sports Series)

一ツ橋出版の Do Sports Seriesの相撲版.教科書サイズでやや薄目.中学・高校向け体育授業の副読本みたいなもんである.初心者に相撲を指導することになった時には,一度は目を通しておきたい...と思ったら,Amazonでは,もう取り扱っていないみたいです(2003/11/5).神田神保町の書泉グランデなんかではちゃんと取りそろえているんですけど.

どうも,Amazonでは,あったり,なかったり,一定していません(2003/11/18).

弱小出版社さんが「アマゾンには困った」とか,「アマゾンの在庫スタイタスはなぜ変わらない?」とか言っているんで,それと同じことが起きているのかも.売れ筋ではない商品の在庫のあり・なしは,あまり信頼できないみたいです(2003/11/20).

いま相撲から学ぶ,針ヶ谷良一(著),同友館

相撲記者として,更には少年相撲の指導者として長く活躍している針ヶ谷氏が記した一冊.ジュニア相撲をいかに盛り上げるかに焦点を置いている.1990年に出版された本ではあるが,相撲の基本や楽しさを綴っているところは,古くなるはずがない.

名人栃錦絶妙の技―相撲技七十手

言わずと知れた相撲技術の解説本.[上手/下手]投げと[上手/下手]出し投げの区別は?引き落とし/突き落とし/叩き込みの区別は?などという疑問を持っている方にお勧め.一通り目を通しておくと,相撲の見方も変わってくる.

ちゃんこ鍋

琴剣の「ちゃんこ道場」

元力士で,現在は千葉県船橋市でチャンコ料理店を経営していて,なおかつ相撲漫画家・絵師の琴剣氏による「ちゃんこ」四方山話.
Yahoo!電話帳で「琴剣」を検索すると,連絡先が出てきます.

家庭で作る相撲部屋の味本格ちゃんこ鍋

相撲マンガ

■ 「ヤマト猛る」(全6巻/ヤングマガジンコミックス/2002年〜2004年), 宮下 英樹/[作]
1巻2巻3巻4巻5巻6巻

高校を舞台とした相撲マンガ.小さな身体の主人公が,持ち前のセンスと,猛稽古で全国大会を制覇する話.相撲のツボもきちんととらえている.

未分類

■ 「下足番になった横綱〜奇人横綱男女ノ川〜」, 川端要壽/[著]

横綱晩年に早稲田大学の聴講生,引退後は角界初の横綱一大年寄りになったもののあっさりと廃業.その後,衆議院選挙に立候補して惨敗.私立探偵,保険外交員,俳優となってアメリカ映画に出演するなどしたが,最後は下足番として生涯を閉じた.

奇人横綱 男女ノ川」を加筆修正したもの.

■ 「チカラビトの国」,乃南アサ/[著]

かる〜いタッチのエッセイ集.一つの話しが,本文3ページとイラスト1ページとで構成されている.基本的には一話簡潔型なのだが,ゆる〜いつながりを持つ話しもいくつかある.乃南さんの名前は時々耳にしていたのだが,この人って相撲好きなんですね.

本文の最初に,前理事長の時津風親方が次のように感謝の意をあらわしている.『相撲を支えているのは、力士だけではありません。かぞえきれないほど多くの人々が、陰になり日向になって努力しています。乃南さんは、相撲を支えるすべての人たちにあたたかい眼差しを向け、分かりやすい言葉で相撲を語ってくださっています。本書は、まさに相撲の早分かり教本です。乃南さん、書いてくださって、ほんとうにありがとう。』

■「相撲の誕生」, 長谷川明/[著]

■「どすこい(安)京極夏彦/[著]

■「半日の客 一夜の友」, 丸谷才一/ 山崎正和/[著]

■ 「雷電本紀」, 飯嶋和一/[著]

小島貞二の著作.

身近な単位がわかる絵事典

土俵の直径(内径)は15尺.太古を叩くやぐらの高さは5丈3尺.相撲錦絵に登場する巨漢力士の生月鯨太左衛門(いけづき げいたざえもん)の身の丈は7尺5寸で,重さは45貫目.なんて書かれている文章を読んだ時に,サッと単位の換算をしたいもの.小学生向けに書かれたこの事典は,大人が読んでも,と言うよりも,大人が読むと,ついつい余計なことまで読み進んでしまう雑学満載の事典です.

ちなみに,1尺=30.3cm, 1丈=10尺,1貫=3.75kgです.

外国人力士はなぜ日本語がうまいのか. モンゴル勢を中心とする外国人力士は非常に日本語がうまい.武蔵丸や曙,そして協会を離れてしまった小錦も然り.実は,一番日本語がヘタなのは高見山なのかもしれない...それはさておき,相撲部屋で生活する外国人力士達がいかにして日本語を上達させたのか,を早稲田大学の宮崎 里司助教授が分析した.同サイトでは更に詳しい解説もある.

ドルジ―横綱・朝青龍の素顔寺尾常史は,どちらも武田葉月の著作物.

突っ張り.大関へ駆け上がった頃の千代大海の自伝.

はだかの小錦.引退して初めて語った小錦の素顔.

大相撲支度部屋.第33代横綱武蔵山をはじめ,双葉山,安芸ノ海・・・北の富士,北の湖ら17人の横綱のマゲを結った出羽の海部屋の床山である床清が見てきた相撲界の逸話が満載.取材・執筆は小林照幸

■ お相撲さん −その世界.野崎誓司(著).恒文社.1979年.
古い本なので,amazonでは取り扱っていません.
主に昭和40年代に活躍した力士達の語録などをまとめて本にしたもの.一つのネタは短いものは1行.長くても1ページ程度.
十一代伊勢ノ海親方に関するものがあったので引用しておく.

 土俵のキャッチフレーズの多かったことでは藤ノ川(関脇。伊勢ノ海部屋。現立田川親方)の右に出るものがいない。活字になっただけでも“今・牛若丸”、“チビッコ・ギャング”、“小さな巨人”、“鉄腕アトム”、“土俵のクレイ”、“ベトコン”、“忍者”、“土俵の魔術師”---。
 藤ノ川はまた昭和四十一年の初場所に戦後っ子関取第一号となり、昭和四十七年の九州場所限りで引退、二十六歳の史上最年少の“年寄り”になっている。まさに旋風児であったし、そのはなばなしさはまだ記憶に新しい。そんな藤ノ川だが「土俵は別だけど大勢の人の前に出るのはイヤ。マゲをつけてジロジロ見られるのイヤ・・・・・・」な性格なのだからおもしろい。土俵を離れてのニックネームはなにもない?

自分でメンテしているサイト
相撲と北海道とIT関連の覚え書き
伊勢ノ海部屋を応援する頁
管理人のWebLog
このサイトのトップへ

広告

多分駄文
相撲観戦のお供に: 大相撲力士まんじゅう | 座椅子
北勝鬨引退相撲: 大胆にも断髪しちまいました(2001年6月)
2000年以前: 大翔鳳,部屋開き,一ノ矢さん,伊勢ノ海部屋,アマチュア相撲,相撲辞書,相撲ML,靖国神社奉納相撲

ウォッチサイト
読売新聞・大相撲
ニッカンスポーツ・大相撲
スポニチ・大相撲
サンスポ・大相撲
スポーツ・報知
時事通信社・スポーツ
Yahoo!スポーツ 大相撲 | Yahoo!ニュース 大相撲 | Yahoo!ニュース 大相撲写真一覧
日本相撲協会

個人的趣味
頑張れ郷土力士(高知新聞)
がんばれ大碇(京都新聞)
 Amazon.co.jpアソシエイト