横抱き式墓石落とし。
初代タイガーが82年8月5日、蔵前国技館でのWWFジュニアヘビー級選手権試合で、D・キッドに見舞った荒技。エプロンに立ったキッドを横抱きにして引き抜き、サイド・スープレックスに行くかのような形から、脳天をツームストン・ドライバー式に叩きつけたもの。極めて強烈な技で、あのタフなキッドが一撃でKOされ、続くラウンディング・ボディプレスでフォールを許している。
この技、実は当時全日ジュニアのエースであった大仁田がフィニッシュに多用していた得意技、サンダー・ファイヤーIIとほぼ同じ形である。しかし初代としては真似したというより、偶然この形になったのではないかと思われる。その後は見せていない。