2003年10月 - 今年2回目の秋が来た．1回目は8月の中旬．．．

• 2003年10月． なんだかんだ言っても，相撲のニュースが気になる．．．
• 九州場所番付発表（10月27日）
• 巡業が本格的に始まった
• 【メモ】
• 相撲じゃないニュース
• DVDは特許だらけ

今年2回目の秋が来た．1回目は8月の中旬．．．

伊勢ノ海部屋の夏合宿先として有名な長野県丸子町．そのすぐ近くの別所温泉では， 今が松茸の旬． こんな5品コースが 4500円とはなかなかお安い．

次のページは，2003年11月．

10月の相撲ニュースをきちんとまとめているのはスポニチアネックス・大相撲10月記事一覧．

2003年10月． なんだかんだ言っても，相撲のニュースが気になる．．．

• 訃報．
大相撲元幕内力士の桂川（10月26日）． 木瀬部屋を起こした力士．婿養子の清勢川（清ノ森）が部屋を継いでいたが，2000年の初場所後に部屋を閉じ，力士達は桐山部屋に引き継がれた． 亡くなった桂川は， 居合道範士九段，剣道教士七段，杖術範士七段を持つ武道家としても有名であり， また，昭和17年 1月場所，東前17にて史上初の15戦全敗（15日制になってから）を喫したことでも有名である． 婿養子の清勢川もまた15戦全敗をしている（昭和38年11月場所）．最近の全敗は平成3年の板井が有名． 現在の木瀬親方は，先日引退相撲を行なった肥後ノ海． 将来的には，独立して木瀬部屋を開く予定もある． なお，木瀬部屋で以前つかわれていたテッポウ柱は，現在，東大相撲部で使われている．

• 高見盛ネタ（読売新聞 10月24日）．本場所では独特の力を発揮する高見盛．
しかし稽古場では「弱い」ともっぱらの評判．それを読売新聞の上村邦之が分析している． まぁ，その理由は，だいたい想像がつく通のですが， 例の独特のポーズを取り，アドレナリンを分泌して 変身しているヒマがないからということらしいです． そんなことよか，記者の質問に正直に答えたり，稽古場では手を抜くという汚名を 返上するために， 一生懸命稽古に励む高見盛そのものに，みんな興味を持つんでしょうね． スポニチの記事（10月27日付け）によると， 巡業中も積極的に稽古に参加していたし，九州場所でも出稽古に出向く 意欲のあることが良くわかる．

• 高知県相撲連盟５０周年（10月23日）．
高知って相撲が盛んだからなぁ．巡業中の朝青龍，土佐ノ海，朝赤龍，増健も参加．

• 外国人が力士になるためには日本語試験が必要．
カザフスタン出身のクディハイェン・スウェンシが日本語試験に合格

• ラグビーＷ杯：チーム最重量の山本正人．プロップの山本も相撲経験者だった．しかも，お父さんは「神海」というシコ名で活躍した元力士．プロップは控えを含めて4人いるが，そのうち2人が相撲経験者だ．

• 朝青龍の農業ビジネス．
朝青龍が父親と一緒に母国モンゴルで農業経営を始める． 厳しい気候条件のために農業には適していない土地が多いモンゴル． さて，成功の秘訣は？？？ 実は，大寒波（ゾド）が起きた時には，日本からも経済援助が行われている． ゾド被害に対する日本の支援1 ゾド被害に対する日本の支援2 また，旭鷲山も個人的な基金を創設している． 旭鷲山のインタビュー［国際協力事業団］ 外務省によるモンゴル向けのODAプロジェクトの説明は未だ準備中 モンゴルに里帰りした横綱・朝青龍 モンゴル政府観光局

• ラグビーＷ杯：プロップの山村は中学相撲の経験者．スポーツナビによるW杯2003特集．　

• 気が付けば鍋のシーズン．チャンコ屋さんのレシピを参考にして，自前のチャンコでも作りたくなる．

• 元安芸乃島・藤島親方に安芸津町名誉町民授与（中国新聞）． 安芸乃島が名誉町民第一号．安芸津町がもし合併して町名なくなることがあれば，唯一の名誉町民ということになる．

• 日本国籍を取得する旭天鵬は立派な親方になるだろう（サンスポコラム）．
今いる４人のモンゴル出身関取の中で，最も日本の相撲に馴染んでいるのが旭天鵬．その日本語能力にも目を見張るものがある（SumoBook参照）．

• 芝田山部屋の田植え記事を見つけてしまった．．．
稲刈りの記事はチェックしていたが，春に行なっていた田植えの記事には気がつかなかった．

• Yahoo!のこれからのいい男に安美錦が！
「子どものころからの夢をかなえたビジュアル系力士」という紹介だが．．．どのへんがビジュアルなんでしょうか？カモメ眉と，それと平行するように曲がっている細い目かなぁ？

• 錣山親方（元寺尾）が現役親方初ディナーショー（10月10日）．
舞の海に大至，そしてスペシャルゲストの寺尾というメンツです．先日もディナーショーを開いた大至にとっては，商売繁盛でめでたいことです． ＪＣＢ大相撲倶楽部ファンの集いによると「ボソッとした口調の割にはやたらと面白いトークをする」とのことですが，このディナーショーではどのような活躍をするのでしょうか？ １１月２５日に開催されるディナーショーの案内は， 三井アーバンホテル大阪ベイタワーのホームページにあります．

九州場所番付発表（10月27日）

• 10月31日： 稽古を再開した朝青龍＆しごかれる高見盛
スポーツ報知 | スポニチ | ニッカン | 読売 | サンスポ． 巡業で脇腹を痛めた朝青龍が，30日に九重部屋へ出稽古へ行き，本格的な稽古を再開した． エジキとなったのは，同じく出稽古へきていた高見盛． 送り吊り落としで土俵に叩きつけられた際に，右肩を痛めたもよう． 最も詳細に，そして臨場感をもって報じているのがスポーツ報知の記事． この記事を書いた酒井隆之という記者はきっと現場にいたのでしょう． そうじゃないと「けいこを見ていた千代大海、魁皇の２大関…中略…も絶句。 右肩の痛みと恐怖で、目をひんむいて顔をこわばらせた高見盛は土俵内であおむけに 寝たままブルブル震えるばかり」なんてことは書けません．技が決まる瞬間の写真も 付いており，これを見ると「高見盛をバックドロップ」という見出しも あながち大袈裟とは言い切れない．

• 10月31日： 武蔵丸調整遅れ（スポニチ）

• 10月30日： 武蔵丸関連の報道が増えた．
10分で５度「出ます」（ニッカン） | 本格調整開始（読売） | 申し合いで１５勝４敗： ん〜稽古場での勝率なんて関係無いんですけどね．

• 10月30日： 元気な魁皇＆しごかれる高見盛． スポニチ |
スポーツ報知

• 10月29日： 出場を明言し，九州場所に進退をかける武蔵丸．読売1 |
読売2（主治医の診察） | 読売3（右左の握力に差があるってのも当然でしょう） | ニッカン | スポニチ

• 10月28日： やっぱり若の里の大関取りが場所前の一番大きなニュースなのかも．
でも，「若の里ズルさで大関！11・９から九州場所」（ニッカン） というタイトルはちょっとやり過ぎの気がする．中を読んでみると， 「いつも正攻法でズルさがない」と鳴門親方が言っているだけで， 積極的にズルくなれというような話はどこにもない． サンスポは真っ向勝負封印という 見出しだ．こちらの方がまだマシかも． まぁ，注文相撲にやられるなよ！ というのが親方のアドバイスの真意です．

● 本日10月27日は番付発表： 読売新聞 | 毎日新聞 | ニッカンスポーツ | サンスポ | スポーツ報知

今場所の見所は．．．

• 今年初場所に横綱へと昇進し，5場所中3場所で優勝している朝青龍．果たして連覇がなるか？
巡業中に痛めた脇腹は既に回復しているようだが，どの程度影響が残っているだろうか．

• 昨年の九州場所から連続6場所休場（途中休場も含む）している武蔵丸．
この秋巡業では，精力的に稽古をこなしたようだが，左手首への不安は残る．

• 先場所は，よもやの負け越しを喫してしまった魁皇．
巡業中は腰の痛みを訴えるなど不安も残る． 地元の九州でどのような勇姿を見せてくれるだろうか．

• 左ヒジを負傷したものの，公傷適用が見送られた武双山．
巡業では取り組みに参加していたようでは あるが，回復具合が気になる．

• 若の里は，名古屋場所で10勝，秋場所で11勝を上げており，
九州場所の成績次第では大関昇進もあり得る． 今場所は当然ながら東の関脇．活躍に期待したい． 関連記事： スポニチ（10月28日）

• 先場所11勝で技能賞を受賞した岩木山が新小結に昇進．旭天鵬が2場所ぶりの関脇，高見盛が7場所ぶりの小結に返り咲いた．

巡業が本格的に始まった

• 秋巡業日程 約3週間の長丁場．相撲協会のサイトでは，もう秋巡業の巡業たよりが公開されている．

• 巡業で稽古十分な武蔵丸．でも，九州の出場は名言せず

• 魁皇の腰の状態が心配

• 徳島場所（10月25日）．
朝青龍の土俵入り，人気者高見盛と闘牙の対戦，横綱武蔵丸と魁皇の迫力のあるぶつかり合い， それを見た観客の反応などを徳島新聞が紹介． 徳島新聞のドメイン名が topics.or.jp というのがちょっと面白い．

• 高知場所．
朝青龍、里帰りの土俵入り（10月24日） | 土俵もできて準備万端（10月22日） | 大相撲高知場所を前に峰崎親方が語る（10月15日 高知新聞）

• あっという間に回復する朝青龍（スポニチ），
ニッカン（10月22日）

• 香川・高松場所．４年ぶりに巡業が開催される（10月20日 四国新聞）．
当日は大盛り上がり大会（10月22日 四国新聞）． 小学生力士が関取を倒す場面も．

• 朝青龍が巡業の稽古中に左わき腹を負傷．　19日の岡山県鴨方町巡業の朝稽古でのできごと．
ニッカンスポーツ は，骨折してはいないと言っているものの， スポニチは 「亀裂骨折の可能性もあるのではないか…」という関係者の言葉を報道している． スポーツ報知 の報道が，写真もあり一番詳しい．しかし，スポニチの記事には若干の間違いが あるのではなだろうか？旭鷲山との稽古の後に垣添とも稽古したとか， その日の対戦相手が武蔵丸だったのか，魁皇だったのか，の2点．

• 鳥取巡業（日本海新聞）： 福祉大相撲鳥取場所の前日，触れ太鼓が鳥取市内を練り歩く．
鳥取市で巡業開催は5年振り．会場は6500人のファンで満員．この巡業には地元鳥取城北高を卒業した幕内の琴光喜（佐渡ヶ嶽），三段目の星風（尾車），序二段の城錦（境川）が参加した．なお，星風と城錦はモンゴル出身．朝稽古の前には，琴光喜と琴ノ若が福祉施設を訪問している．

• 京都巡業（京都新聞） 地元出身の大碇や，同志社卒の土佐ノ海へ大きな声援が飛んだ．

• 毎度のことながら調子の悪そうな魁皇．右上腕に違和感（スポニチ） |
サンスポ の扱いは小さい．逆に高見盛ネタの取り扱いが大きい．

• 清水の舞台で四股を踏む（ニッカン，写真付き） |
読売（写真付き） | スポーツ報知（写真付き） | サンスポ（写真付き） | 毎日新聞 | スポニチ （10月14日）．清水寺で横綱土俵入りが行われたのは初． 清水寺には青龍会（せいりゅうかい）というのがあるらしい．京都の東側に位置しているからでしょうか．土俵の釣り屋根の四隅に下がっている青・赤・白・黒房は，それぞれ，東の青龍（せいりゅう），南の朱雀（すざく），西の白虎（びゃっこ），北の玄武（げんぶ）に対応しています． 参考： 四神（しじん）の意味

• 高見盛は巡業でも人気者（スポニチ） （10月13日）

• 大相撲金沢場所（北國新聞） （10月12日）．
今年は北國新聞社創刊110年記念のイベントとして開催．「ほっこくしんぶん」と読むようです．

• 左ひじ負傷の武双山が巡業で相撲取る（ニッカン） |
武双山土俵復帰（スポニチ） | 武双山が取組に復帰、武蔵丸も１０番（サンスポ） （10月12日）

• 高見盛，今度は泣かなかった（10月11日）

• 武蔵丸が秋巡業で稽古（スポニチ） （10月11日）．どうしてこんなことがニュースになるのかと思ったら，武蔵丸が巡業で稽古するのは今年初めてのことらしい．

【メモ】

時天空 | 懸賞でお馴染みの「食物を超元気にするHB-101」 | モンゴルの生活 | 新人たちのアシタ（中）「１年遅れの冒険」（立教スポーツ）

国技館に高圧酸素治療器（ニッカン） | （スポニチ） いわゆる人間の持つ自然治癒力を増加させるとウワサのカプセルのこと

栃東、魁皇らも星野勇退ショック

魁皇が42日ぶりに稽古（スポーツ報知） | （ニッカン）

高見盛ってのは部屋でパラパラを踊っているらしい

新弟子ネタ ニッカン 読売

相撲じゃないニュース

Text-messaging_craze_hits_China 中国でも携帯メールが大流行．しかし，キャリア関連各社の株価がスゴイ！．1年で20倍以上，上昇している．

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PDF_alternatives_emerge,_but_they're_clunky Adebe以外の PDF作成ツール．ちょっと出来が悪い（clunk は dull と同じような意味）が使えないこともないって感じだ．それにしても，PDFの仕様を公開＆reader は無料配布というAdobeの方針はなかなかうまい．Adobeの何とか博士はソフトウェア特許に否定的だという話をどこかで読んだ記憶がある．．．今野浩先生の本だったと思うが，今度調べておこう．

で，調べました．Adobe Systems, Inc.の D.ブロッツ博士というのが，ソフトウェア特許の基準がナンセンスである，ともっともなことを言っているようです．そうは言っても，Adobeがたくさんの特許（多分，ソフトウェア特許だと思う）を持っていることは，Acrobat Reader を立ち上げた時に出てくる画面に US patent番号がズラズラと並んでいるのを見ると明らかなわけです．まぁ，ナンセンスとは思いつつも，現状の制度がそのようになっている限り，自衛の意味も含めて，特許取得は必要なんでしょうな．

参考にしたのは，今野浩著．「特許ビジネスはどこへいくのか」（岩波書店）という本です．

DVDは特許だらけ

DVDのメディアの材質や製造方法，読み書きのレーザや，エンコーディング・デコーディング関係で特許が取られているのは知っていましたが，DVDのレンタルにも特許が成立しています．その前に，DVDレンタルがどの程度流行っているかという記事の紹介．

【読売新聞の特集】（2003年10月7日） オンラインのＤＶＤレンタルが流行っている．特徴は，1ヶ月約3000円程度の固定料金で何度でも期限自由で借りられるということだ．貸し出しや返却は郵便を使う．貸し出し個数は制限されているが，見終ったものを返却すれば，また次のものを借りることができる．こんなビジネスが今流行っている． 実は読売新聞では似たような特集を 7月12日にも組んでいた．

さて，このようなサービス，日本では DVDZoo，DISCAS, ぽすれん, ゲオ の４社が 既にサービスを開始している．また，それらの サービスを比較したサイトもある． 地方の小さなレンタル店は，更に苦境に立たされるだろうな，なんて心配が頭をよぎる．

CNET Japanで連載中の 梅田さんのコラムによると，実は米国では特許が成立しているらしい．特許全文（英語）をちょっとだけ読んでみたのだが，非常に一般に書かれている．コンピュータを使ったレンタルシステムで，一定個数を超えずに何らかのモノを貸し出すようなビジネスは全て引っ掛かるかもしれない．

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