その他のタイガーマスク

女子

(500,000アクセス記念企画)



*私は女子プロレスには余り詳しくないので、誤りなどあるかも知れません。ぜひご指摘ください*

ハイパー・キャット

WWWA世界タッグ、全日本、全日本ジュニアの各タイトルを獲得し、89年に引退した小倉由美が正体。引退後にマスクウーマンとして復帰し1年ほどファイトしていたが、再びマスクを脱いでマット界を去った。マスクは紫地のものだった記憶がある。ちなみに小倉は現在、都内の割烹料理店で働いているという。
なおこの選手の写真・映像等をお持ちの方、お貸しいただければ幸いです。

KAORU

手元にいい写真がない 本名:前田薫。全日本女子時代からルチャ志向が強く91年、ユニバーサルに移籍、メキシコ修行中にマスクウーマンに変身した。93年4月2日、横浜アリーナでの初の女子プロレス・オールスター戦「ALL STAR DREAM SLAM」に凱旋帰国し、下記のU・ティグリータとタッグを組んだ。マスクは初代タイガーの「伝説」(『初代タイガーマスク・覆面の変遷』参照)をベースに、角を生やしたような感じである。一時、インフェルナルKAORUと改名。その後素顔になり、フリーを経て95年ガイア・ジャパン旗揚げに参加、現在も活躍している。

ウルティマ・ティグリータ

なぜ消えてしまったのか? 93年4月2日、「ALL STAR DREAM SLAM」横浜アリーナ大会で、上記のKAORUが凱旋帰国を果たした際のタッグ・パートナー。下田、渡辺組を相手に見事な空中殺法を披露した。リングネームは「女性版・究極の虎」を意味し、タイガーマスク風の金ラメのマスクと、金色地に虎縞をあしらった全身コスチュームを着用していた。マスクのデザインは「伝説」に似ているが頭頂部にもボアがあり、目にはメッシュが施されている。この他に数試合を消化したのみで姿を消してしまったのが残念だ。正体はエステル・モレノだったとの説があるが…。

キューティー鈴木

美貌を隠すのは勿体ない? 意外に感じられるかも知れないが、アイドルとして一世を風靡したキューティーも95年6月16日、両国国技館でのJWP「THUNDER QUEEN 両国 WONDERLAND」大会でマスクを着用している。コスチュームに合わせた純白のタイガーマスクで、耳がついており、ボアはS・タイガーと同様に鼻の下から連続している(『ザ・タイガー〜タイガーキング・覆面の変遷』参照)。当時のマスコミは「キューティー・キャット」などと報じたが、デザイン的には初代タイガーの「ヤギリ」によく似ている。対戦相手はB・キッド。被った理由はいまひとつ意味不明だが、「ボリショイの楽しいプロレスに付き合っていられないから」と説明したとのことだ。残念ながら試合途中で素顔になってしまい、最後は飛竜原爆固めで圧勝して見せた。なおこの日、ボリショイは負傷欠場から7ヶ月ぶりの復帰戦であった。

チャパリータASARI

試合内容はいまいちだったとか 全日本女子時代の96年9月1日、後楽園ホールでの「THE RISING GENERATION QUEENS CARNIVAL〜新世代女王の祭典」大会で、入場時のみタイガー風のマスクを着用したもの。ASARIは当時、タイトル戦ごとに新しいマスクで入場すると宣言しており、これはタイガーとR・ミステリオJr.をモチーフにしたものという。目にはメッシュをかけたが、耳もボアもきちんとある。なお試合はメインエベントで、C・アステカを下しWWWA世界スーパーライト級王座2度目の防衛に成功した。

矢樹広弓

このまま試合して欲しかった JWP時代の同年10月13日、両国国技館で開いた「JWP・THE 両国 BIG PROJECT」大会で、これも入場時のみタイガーマスクを被った。カードはタイガーマスク、T・G・サスケ、福岡と組み、S・デルフィン、浪花、C・奥津、B・キッド組とのミックスドタッグで、福岡はサスケ風のガウン、奥津はデルフィン風のマスク、ボリショイは浪花に似た阪神のハッピをそれぞれ着用すると言う演出の一環だった。矢樹のマスクは銀ラメの「4代目牙付き」(『4代目タイガーマスク・覆面の変遷』参照)で、目の下の部分は赤くなっているようだ。下記のように彼女が後に女子版「虎ハンター」になることを考えると、興味深い変身である。

タイガードリーム/RED LYNX

ドリームのマスクはもちろんマニア館製 タイガードリーム写真左)は初の本格的な女子版タイガーマスクで、98年、アルシオンに登場した。正体はキャンディー奥津(引退)で、あらかじめ公表。もともとタイガーマスクのファンだったといい、以前にタイガーキングのコーチを受けたこともあった。変身は佐山聡の公認で、マスコミ向けに再度のコーチングも実施。マスク・コスチュームは初代タイガーそっくりの感じのものだったが、女子らしくピンクを基調にしていた。
デビューは同年8月31日、大阪・門真市なみはやドーム大会で、JWP時代からのライバル・矢樹に猛虎原爆固めで快勝。コーナーポストに立って入場し、ローリングソバットやムーンサルトプレス3連発などタイガー殺法を繰り出したという。素顔とマスクを使い分けていく方針だったが、翌99年、奥津が体調不良で欠場を重ねた中で姿を消し、素顔に専念するようになってしまった。なおタイガードリームとしての最終試合は同年5月15日、メキシコ・アレナ・ナウカルパンでの闘龍門2周年記念興行で浜田、M・アパッチェと組み、大向、玉田、府川組と戦った6人タッグだったと思われる。
その後奥津は負傷欠場明けの00年6月7日、後楽園ホール大会でRED LYNX写真右)に再変身。玉田と組み、C・ASARI、藤田組を下してデビューを飾った。引き続いて6人タッグリーグ戦に優勝するなどしたが、同年10月29日、同所での試合後にマスクを脱いだ。リンクスは山猫を意味し、耳の付いたマスクを着用。猫系キャラクターということで、ここに挙げた次第である。

タイガーエンジェル

いまいち華やかさに欠けた 00年12月15日、みちのくの後楽園ホール大会に出現した。正体は当時、JWPを経てフリーとなっていたカルロス天野(現ガイア・ジャパン)だったと言われている。お披露目イベントにはタイガーマスクとT・G・サスケも参加する熱の入れようだった。マスクは白をベースとし、額の模様はタイガーキング似。目の開口部にはメッシュを張っていた。ブロンドの長いつけ毛で正体を隠していたが、これは天野が当時、短髪にしていたためと思われる。
デビューの相手は上記のタイガードリーム同様、矢樹。例によってコーナーポストに立って入場、キックや関節技に空中殺法を織り交ぜて、猛虎原爆固めで勝利を収めた。しかしなぜかこの1試合で姿を消してしまい、タイガードリームと相まって女子版タイガーは成功しないとのジンクスを踏襲してしまった。当時、みちのく・バトラーツ・アルシオン3団体が「P★MIX GRAND PRIX」男女混合タッグ王座を設立したばかりであり、タイガーとのペアで挑戦させるなども十分考えられただろう。不可解な展開だったと言わざるを得ない。

タイガーハニー

再登場の機会はあるか? 03年1月5日、アルシオンの「STARDOM 2003」後楽園ホール大会に出現したマスクウーマン。メールマガジン「夕刊プロレス」の創刊2500号記念試合として、同誌上に登場した架空の女子レスラーを現実化したものという。ライセンスナンバーも2500だった。デビュー当初のマスク(写真左)は金ラメと毛皮のような素材を組み合わせたもので、七色のボアが目新しい。但しその後の試合ではよりタイガーマスクに近づいた、金ラメのマスク(同右山本浩二さんからお借りしました)に改めている。コスチュームも金色の虎縞をあしらった。デビュー戦ではタイガースピンフィンタ・デ・レギレテなど随所に初代タイガー風のムーブを織り交ぜつつ、苦戦しながらもJWPの春山を猛虎原爆固めで倒した。正体は日向あずみ(JWP)との説がある。なお入場テーマ曲は「キューティーハニー」で、コーナーポストに立ってリングインして見せた。

レディース・タイガー

どこがタイガーなんだ? 新東京プロレス女子部1期生で、97年10月10日、北沢タウンホールでの同団体旗揚げ戦の際にリング上で挨拶。その後メキシコに渡り、闘龍門で修行した上でデビューするとのプランだったというが、残念ながら試合出場まで至らなかったとのことだ(写真及び情報提供:原色怪奇派図鑑<れね氏>)。その後の消息は不明であり、プロレス界を離れてしまったものと推測される。名前こそタイガーだが、マスク・コスチュームともにタイガーマスクとは似ても似つかない印象を受ける。

ワンメーター・キャット

タッチロープも1メートル以上 99年8月31日、上野・JWPホールでの「B・キッドデビュー10周年記念大会」に登場したマスクウーマンで、正体は倉垣翼説が有力。マスクは銀ラメ地の本格的なタイガーマスクで、初代の「伝説」をベースに、こめかみ周辺はR・フジの変身したB・トムキャットに似たデザインのものである。コスチュームは道着(ただし白帯)で「ロシア出身」と称し、マウントパンチを見せるなど「掣圏道の佐山」をモチーフとした。リングネームは「1メートル以内に近づくな」の意だったという。一夜限りのお祭りキャラであり、当然、その後は出現していない。
なおこの興行には、でかティーなるやはり猫系のマスクウーマンも登場している。

Miss W★ING

なんともチープなマスク 01年、M・ポーゴが主宰するWWSのリングで活動していたマスクウーマン。かつてのジ・ウインガーに似たマスク(写真提供:原色怪奇派図鑑<れね氏>)で、その女性版ということなのだろうか。耳もボアもないが、金ラメに黒模様で初代タイガーに似た印象を受ける。現在は姿を消しているが、レディ・パワー2号(CROWN)に再変身し活動しているものと推測される。もともとは全日本女子の練習生だったとの説もある。

タイガ秋子

コスチュームが可愛い 02年12月22日、EAGLEの東京・板橋大会に登場。お笑いプロレスのタイガーマスク風マスクマン、タイガマン(島田宏)の奥さんという設定で、痴話喧嘩のアングルで途中から試合に介入。結局はブルドッキング・ヘッドロックでタイガマンをフォールしてしまったそうだ。正体は不明であるが、タイガマンと同様のマスク(写真提供:原色怪奇派図鑑<れね氏>)を被り、リボンもあしらっていた。

番外その1:アンナ・カレリーナ

AKIKOの方がスタイルいいなあ〜 女子プロレスとは無関係だが、女性なのでここに挙げた。99年秋、みちのくマットに現れたS・T・グレート率いる「みちのくプロレス組」の、覆面女性マネージャー軍団の1人。タイガーマスク風のハーフマスクとセクシーなコスチュームを着用し、同じく浪花風のAKIKO、サスケ風のセニョリータ・プリマベーラとのトリオで、試合に華を添えた。主としてM・タイガーのアシストに加わることが多かったようだ。
実は5人ぐらいが入れ替わりで務めていたといい、写真は左から初代、2代目、3代目、4代目(もしくは5代目?)の順である(写真及び情報提供:ほんずさんのページ)。再登場が望まれる(笑)。

番外その2:ロッシー小川

試合に出場した以上扱わざるを得ない 本名:小川宏。全日本女子の名物フロントを経て98年、新団体アルシオンを設立し社長となった。02年には堀田との因縁を軸に試合にも介入するようになり、同年5月28日、有明コロシアム大会で遂に実戦デビュー。純白のタキシードを着て、額に同団体のロゴマークをあしらった白地のタイガーのマスクを被り入場したが、試合時には素顔になった。マスクを始めプロレスグッズのコレクターとしても有名だっただけに、凝ったデザインだ。なお試合は吉田、GAMIと組み堀田、高橋組とのハンディキャップ・マッチで、自ら堀田からピンを奪うという結果だった。その後も何度となく、このマスクを被って試合にちょっかいを出している。



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